【ゴッドイーター2】隊長「ヘアクリップ」
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344: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/26(土) 01:21:40.58 ID:w5N2qoJOo

慣性のまま落ちてくるそれを迎え撃とうと、私達は三方で神機を構える。
しかしながら、ヤツもただで降りるつもりはなかった。
私との接触の直前、敵は空中で爆発を起こし、目の眩んだ私を通り越しつつも弧を描く。
背後を取ったマルドゥークは着地した後、一足飛びで私の元へ戻ってきていた。

発熱器官も脅威だけど、それと同等に恐ろしいのが、能力の応用に追従できるガルム種の身体機能だ。
ただでさえ厄介なその2つの武器を、マルドゥークはより引き上げられた力で振るっていた。

……だけどそれは、アラガミ側に限った話じゃない。
こちらだって、曲がりなりにも”ブラッド”なのだ。

振り向いた私と、繰り出された巨腕の貫手との間に、一つの影が割って入る。
確信を持って見ればそこには、大槌のみで敵の攻撃を受ける、ナナの姿があった。

「さっきはよくもぉ……」

爪と面が競り合った状態のまま、ナナは器用に面の方向を変えていく。
最終的に上を向いた槌の面は、彼女の地力と気迫によって、じりじりと爪を押し上げていった。
この怪力には、オラクル細胞の活性化により、底上げされた分も乗っている。
マルドゥークの意識が私に向いている間、ナナはシエルから捕喰弾を受け取っていた。




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