290: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/02/26(金) 14:20:54.96 ID:+LYcw3sno
「――あ、そうだ」
「どうした?」
「実は後もう少し、詰めたい箇所があるんだよね……」
話題の中心になっていた神機を指して、リッカさんは突拍子もないことを言い始める。
「ちょっと集中したいから、後は君達でケリつけといてくれない?」
「ここからの話は、私も必要ないだろうし」
「……アンタ、さっきは気が済むまで調整したって――」
「言葉のあや、だよ!さぁ、出てった出てった!」
「おい……!?」
「わっ……!?」
彼女に背中を押し出され、私達は強制的に整備室を後にする。
扉も閉め切られ、私達は通路に取り残されてしまった。
「……ったく、どうしたんだ急に」
「さ、さあ……?」
通路には、誰も通らなかった。
この空間にいるのは、私達だけ。
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