282: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/02/22(月) 02:12:02.52 ID:E9X6QFqSo
熱視線を送るシエルからそれとなく眼を逸らすと、今度はその一連の光景に瞳を輝かせる、ナナの顔が視界に入った。
「いいなー、私もやってみたい!」
「……そういえば気になってたんだけど、ナナの髪型、どういう風に作ってるの?」
鏡を使い、様々な角度から自分の髪型を眺めるシエルは差し置いて、ナナの頭部を凝視する。
改めて、どういう髪型なのかは理解できるけど、その構造は見当もつかない。
ナナと初対面の頃から今まで、思っていても、何故だか言えなかったことだ。
「……気になる?」
「……うん」
「じゃあ、特別に教えてあげちゃう!」
事も無げに、許可が出た。
私に背を向け、留め具をすべて外した彼女は、その髪を垂らす。
既に何回か見ているけど、こうして髪を下ろした姿も、何となく新鮮に感じられる。
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