191: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/12/23(水) 01:12:59.44 ID:dBzV5CS0o
◇
「――了解しました、このままポイントに直行します」
オペレーターから詳細を聞き、私達は討伐対象アラガミの追加を承諾する。
アラガミはこの区画の廃屋内に発生していて、既にシエルも"直覚"でその位置を把握している。
現状で即時行動に移せるのは"ブラッド"だけだし、支部の近辺に位置する、この亡都での問題を見過ごすわけにもいかないだろう。
「そういうわけだから、まずはこっちを……」
だけど、タイミングが悪すぎた。
「……話はまだ終わっていません」
「さっきは私のミスで皆を心配させて、ごめんなさい……でも、これからはちゃんと――」
「そういう事を言ってるんじゃない」
直前のやりとりで確信を得てしまったのか、誰も私の話題逸らしに乗ろうとはしなかった。
実際、あの場で思わず口走ってしまったことが、私を悩ませているのは確かだけど。
「……大丈夫。私の問題だから、自分で解決できるよ」
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