【ゴッドイーター2】隊長「ヘアクリップ」
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152: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/09/29(火) 00:43:19.31 ID:xjyru10jo


 人の命が失われたところで、戦いも、時も止まる道理はない。
一時は沈静化していたアラガミが早期に行動を再開したことにより、私達には悲しみを癒す隙すら、与えられる事はなかった。
死にゆく者の遺志は受け継がれ、または上書きされることによって、私達は徐々に元の日常へと還っていく。
とはいえ、立ち直りの兆しはあるものの、"ブラッド"の面々は未だ、どこか浮かない顔つきだ。
その理由として大きな割合を占めているのは、隊長であるジュリウスがまたも極東支部を空けている事だった。
葬儀の後、彼はすぐに本部へと直行し、ラケル博士と共に新たな計画とやらの準備を進めているらしい。

今までならいざ知らず、この状況下での彼の不在は、残された"ブラッド"に少なからず疑念を抱かせていた。

「……あいつ、そろそろ独断が過ぎるんじゃないか」

「ロミオ先輩の葬儀の時から、全然話せてないし……さすがに心配かなー……」

「……"ブラッド"は本部直轄の部隊でもあります」
「彼の意志に関わらず、行動せざるを得ない場合もある、かと……」

不満を漏らすギルとナナに対し、ジュリウスのフォローに回るシエルの言葉も歯切れが悪く、空々しい。
彼女も本心では、彼に対する不信感を募らせているようだった。


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