130: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/09/18(金) 00:19:30.41 ID:Wv5mRpTq0
◇
明くる日、ナナのアイテム開発……もとい、料理修行や、ギルがある神機パーツの整備に使うらしい素材集めに付き合っていると、
ジュリウスから、"ブラッド"に宛てたグループメールが届いた。
どうやら後日、来賓の歓待と"ブラッド"の慰労を兼ね、ユノとサツキさんを交えた昼食会がフライアで開かれるらしい。
この企画はユノの希望で立てられたもののようで、
おそらくは"サテライト拠点"への援助施策を立てたジュリウスと"ブラッド"への礼も含まれているのだろう。
こちらとしては、今までユノ達と落ち着いて話すことも少なかったし、いい機会かもしれない。
それに、何かと"ブラッド"から一歩引いた所にいがちなジュリウスを労い、彼との距離を縮めるきっかけにもなりそうだ。
ただ、ユノ絡みでまたロミオが変な気を起こさなけれないいけど、とギルと談笑しながらラウンジに入ると、
そのロミオとシエルが何やら楽しげに話し合っていた。
「珍しい組み合わせじゃねぇか、何かあったのか」
「お、よぉギル!実はさ……っ!?」
ギルの呼びかけに快く応じるロミオ。
少し前ならありえなかった光景だけど、それよりも不可解なのは、私の姿を認めた彼が、シエルと共にぴたりと動作を止めた事だった。
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