【ゴッドイーター2】隊長「ヘアクリップ」
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106: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/09/04(金) 23:13:01.49 ID:KfQkdvPD0

……仲間といる事に慣れたのは、いつからだろう。
学生時代、1人でいるのはむしろ好きな方だった。
父は押しつけるだけ押しつけて、それに対する私の努力には無関心だったし、母とは、彼女が死ぬまで顔を合わせた事がない。
周囲にいる学生達を見ても、それらと馴れ合って、上手く溶け込もうとは思えなかった。

それが神機使いになって、"喚起"の"血の力"に目覚めて。
最初は厄介な異能を掴まされたと思っていたけど、段々人付き合いも苦にならなくなっていって。
そんな甘くはないけど、心地のいい空間に居続けたせいで、こうやって独りであれこれ考える今の時間が、どうにも寂しい。
"アナグラ"に戻ったら、すぐにロミオに謝ろう。
このまま機会を逃し続けていれば、今見ている夢が――

「ふふ、やっぱりここにいたのね……皆が恋しいの?」

――反射的に顔を上げる。

「よかったら、ランチでも一緒にどう?」

視線の先には、何時かと同じ、美しい微笑みを浮かべるラケル博士がいた。


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