男「死にたがりな幼馴染の自殺を止められない」 その3-2
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272: ◆SetoseN//M[saga ]
2018/09/02(日) 22:24:51.27 ID:Jbw/Dc8e0
初と別れて屋上から、学校から帰ろうとする

なんだかんだ言っても初は僕を執拗に引き止めはしない

どころか別れを済ませるとわざわざ屋上から消えてしまう

厳密には自殺ごっこを繰り返す自分の姿を見せないようにする為で

僕もその前には、つまりは放課後の時間になるまでには帰ろうとしている

実際には放課後すぐという訳ではないのだが

おっと、今日は非常階段から来たから中を通って帰るわけにはいかないか

非常階段ってカンカン鳴ってあんま好きじゃないんだけれど

上る時は気を使いやすいけれど、下りる時はどうしても音が出てしまいがちだ

しかし、無駄に音を立てて誰かに見つかってしまう、なんてことは避けたいわけで

なんてことを考えて、足元に気をつけていたから、気が付けた

屋上と、非常階段の間に微妙だけれど、数cmだけれども隙間がある

繋がっていないのだ

来た時からそうだった?

構造として建物本体と非常階段が切り離されているなんて大幅な改修工事でもしない限りありえないだろう

まさかと思い、覗き込むと屋上だけではない、遠くてわかりにくいがおそらく1階に至るまで繋がっていないだろう

元々こういう構造で僕が気が付かなかった…?

無いとは言えないけれど、これは異常事態、何らかの不可思議の影響下だと考えるべきなのだろう


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