男「死にたがりな幼馴染の自殺を止められない」 その3-2
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21: ◆SetoseN//M[saga]
2015/05/20(水) 22:13:59.82 ID:MdRMK5Njo
男「ほら、神社のある隣の山って荒神が地名に残ってるじゃない?」

同「知らないけど?」

男「いやまぁ、そうなんだよ」

男「で、あそこは入会地とか御留山とかそんな名目っていうか建前で禁忌とされてきたんだ」

男「ま、荒神が攻めてきた時の山だから何か残ってそうってのはわかるけど」

男「というか、何かどころかそもそも残ってたわけだし禁忌にしたのは正解だったんだけれど」

男「そっちの山は何か特に誰の私有地でもないから生態調査とかしたらしいんだけど、周りの山とは独立した生態だったらしいんだよね」

同「へー、何か珍しいのいたの?」

男「植物でも昆虫でも何かあったらしいね」

男「苔なんて固有の種とかなんかで地方新聞の方に前載ってたよ」

同「確かにあそこ鬱蒼としてるよね」

同「淀んでるっていうのかな、そういうとこって悪いのも流れ着きやすいんだよね」

同「街に居場所のない幽霊というかその成り損ない?」

同「残留遺志みたいなのがふよふよしててね」

同「昔はそういうのが悪さしてたのかなーって思いながら前に一通り食べてきたけど」

男「食べたんだ」

同「それが一番早いしねぇ、それにちょくちょく何か食べてたほうが調子いいんだよね」

同「あれ」

男「どうしたの」

同「あっちから赤ん坊の鳴き声聞こえない?」

男「そっちは森しかないと思うんだけど、誰かいるの」

同「いや、いないね」

男「というか、僕には聞こえないんだけど結構遠くの声聞いてる?」

同「あ、そっか身体ガタガタだから普通に吸血鬼状態だし今耳もいいんだ」

同「あー、遠いしこれ人じゃないかなー」

男「どうして?」

同「だって上から聞こえるんだもの」



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