男「死にたがりな幼馴染の自殺を止められない」 その3-2
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20: ◆SetoseN//M[saga]
2015/05/20(水) 22:13:14.77 ID:MdRMK5Njo
同「おっけー、ほんと毎回よく調べてるね、そこら辺で調べられるものじゃないでしょ」

男「そこら辺で調べられるけどね、そこの神社とかって涙引っ込むの早いね」

同「ま、汗も涙もボクの体液だからね、再吸収は容易いね」

同「しかし古文書レベルはズルいなー」

男「昔の土砂崩れの記録とかも平然とあるからねあそこ」

男「ちゃんと学術的に寄与した方がいいものが多いよあそこ」

男「面倒くさいで一蹴されたけど」

同「いいのそれ」

男「別に記録を出さないのは罪にならないからねぇ」

男「というか、あの家であの家で、神の直系だからそこら辺の隠蔽の為に公に出来ないんじゃないかなぁ」

男「面倒くさいって言ってるのはあの神様だけど、今なんてそれが住んでるからね、調査機関とか絶対入れられないよね」

同「バレないんじゃないの?」

男「まー、流石に普通の人は入ってこれないと思うけどね」

同「っていうか調査機関とか入ってくるほどのことないでしょ?」

男「いや、あの神社に属している土地は山単位だからね、周りの山と生態が違うから私有地じゃなければ調べたいでしょう」

同「生態が違うの?」

男「長く神域として人の手が入ってない山はすごいよ」

男「君はそう言えば入ってないんだっけ、原生林っていうと語弊があるかもしれないけどさ」

男「普通の山とは違うねぇ」

男「昔のまんまなんてもんじゃ無いよ」

男「そもそも昔の山みたいなのも大体は雑木林とかそういう人の手の入っている前提の山だから」

男「そういう山の森は明るいんだ」

同「明るい?」

男「そ、君は暗くても困らないから存外気付かないかも知れないけれど」

男「人の手が入るって要は何かを取るってことだからね」

男「植林ってのも無くはないけど、それはそもそも木を無くしてるから植えるわけで」

男「だから明るくて風が通って過ごしやすい森になる」

同「そうなんだ」

男「ジメジメ湿った怪しい森ってのイメージつくかな」

同「魔女が住んでそうな?」

男「そんな感じだね、そういうとこは人が何もしてないってわけだ」

男「だから普通の生活をしてて関わるような森とは雰囲気が違って」

男「結果として、神域とかそういう普通ではないとこと考えられてきたんじゃないかな」

同「それでより人が寄らなくなるから怪しい森は怪しいままと」

男「そういうこと、100年も放置されれば大分変わるからね、100年前の状態なんて当時は誰もわからないから」

男「不思議な場所みたいになるわけだ」

男「山だけじゃなくて森も空間の区切りとして昔から考えられてきたってとこの一因だろうね」

男「そもそも森なんてなんもない平地に比べれば湿度が高くて気温が安定していてと肌で感じる違いがあるってのが大きいだろうけど」

同「じゃああの山はずっと人の手が入ってないから貴重だってこと?」

男「まぁ、そうなるんじゃないかな」

男「周りにはいない虫とか鳥とかいると思うよ」

同「妖怪の類的な意味じゃなくて?」

男「そういう意味でもいそうだよねぇ」



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