提督「劇をしたい」龍驤「あのさぁ、さっきからなんなの」
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241: ◆zqJl2dhSHw[sage saga]
2016/04/10(日) 23:07:36.78 ID:fna7Hy4H0
――船渠――

雷「いやー、出撃後のお風呂は気持ちがいいわね!」

雷は劇の練習が終わった後、阿武隈、鳳翔、日向と共に対潜哨戒へ向かった。

旗艦としての初出撃であり、緊張がなかったといえば嘘になるが、任務を全うできた。

雷「暁もそう思わない!?」

戦意高揚のまま姉に同意を求める。

暁「そうね」

雷「何よ、元気ないじゃない」

暁は出撃した時のことを思い出していた。

仕留め損ねた潜水艦からの雷撃。随伴艦はそれから暁を庇う。

撃ち漏らしたことや回避できなかった事の悔しさ、仲間が傷つく事への焦燥感が募っていた。

そんな暁に仲間は異口同音に伝える。

『共に闘い、共に帰ろう』

その言葉を胸に、暁は最奥に潜むヨ級flagshipを撃退する事ができた。

暁「仲間がいないと闘えないわね」

雷「あたりまえじゃない。単横陣が組めないんだから」

暁「そういう意味じゃないわよ」

雷「じゃあ、どういう意味よ。けど、仲間って大事よね。雷達が力を合わせたら長門さんだって追い詰められたんだもの」

暁「そうね。長門さん、今度加賀さんと龍驤さんを相手に演習するんだけど、勝てるのかしら」

長門「勝てないな」

雷「長門さん!」

長門「不覚にも軽く気絶していた。那珂の訓練はなかなか堪えるな。祥鳳はすでに上がっているようだが」

雷「それより長門さん、勝てないってどういうことなの」

長門「文字通りの意味だ。私では彼女達には勝てない」

雷「だったら何で」

長門「勝てないからと言って避けては通ることができないからだ。結局の所、深海悽艦の空母機動部隊は待ってはくれない。その時に備えるために練度の高い空母と訓練をしたいのだ」

演習はあくまでも演習であり、長門はその先を見ていた。

負けること自体は当然悔しいが、本当の敗北に比べればどうということはなかった。

暁「じゃあ私が長門さんの随伴艦に付くわ! 実戦を想定するなら艦隊を組んだほうがいいもの」

雷「なら雷も付くわね。長門さん1人で出撃なんてさせないんだから!」

長門「ふふふっ」

暁「何か変なことを言っちゃったかしら?」

雷「そんなことないと思うけれど」





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