提督「劇をしたい」龍驤「あのさぁ、さっきからなんなの」
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234: ◆zqJl2dhSHw[sage saga]
2016/04/02(土) 23:46:26.57 ID:AITBL+Oo0
――劇の練習――

鳳翔「『派手にやられたようですね。敵はそんなにも手強かったですか』」

翔鶴「『今まで出会ったどんな敵よりも薄気味悪い空気を纏っていました。現界して、再び艦載機を操れるようになったからわかります』」

伏せていた顔を上げて、鳳翔達を見る。

翔鶴「『あなた達もすごく強い。それでも……アレに勝てる気はしません』」

赤城「『あはは、艦娘も人と同じで得体の知れないものに会ってしまうとそれを過大に評価してしまいますからね。あなたは今、一種の恐慌状態に陥っているのですよ。あとは私達に任せてゆっくり休んでください』」

加賀「『ふふ。結局私と同じことを言っているではないですか、赤城さん』」

笑った後に翔鶴に顔を向ける。

加賀「『五航戦。機動部隊同士の闘いに勝ち目の有り無しを問う事自体が間違っています。敵艦載機の種別、練度はわからなくて当たり前、ほんの一瞬の緩み、慢心が一発逆転の致命傷になります』」

加賀はさらに話を続ける。

加賀「『一見した艦載機数の多寡は気休めにもなりません。勝敗は揺蕩っていて当然です。しかし、それでも……』」

加賀「『完全勝利をおさめる気でやる、それが空母の気概と言うものです。相手の空気に気圧され、逃げ帰った時点であなたは失格。敗者以下です』」

赤城「『加賀さん、もういいです』」

鳳翔「『瑞鶴さんはどうなっていますか』」

翔鶴「『敵に攻撃を仕掛けようとしたから力づくで止めました。手加減をしなかったのでいつ目覚めるかはわかりません』」

加賀「『ふふっ、そっちの五航戦はまだ見込みがありますね』」

赤城「『加賀さん』」

鳳翔「『深海悽艦と艦娘の関係上、中途半端な戦力では敵に取り込まれる恐れがあります。わかりますね』」

翔鶴「『……はい』」

そのための少数精鋭の部隊だ。

鳳翔「『最寄りの泊地に2人、刺客を放ちました。やるかやらないかは自由です。しかし、倒してからおいでなさい』」

鳳翔の姿勢には芯が通っていた。その見た目以上に力強い声で伝える。



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