提督「劇をしたい」龍驤「あのさぁ、さっきからなんなの」
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215: ◆zqJl2dhSHw[sage saga]
2016/02/27(土) 23:19:47.94 ID:JciRooOY0

龍驤「瑞鶴、内におったら気づかんかもしれんけど、ウチらの提督は連合艦隊を預かっとるんやで?」

瑞鶴「わかってるわよ、そのくらい」

龍驤「わかとらんわ。キミが片手間で薙ぎ払えるイ級駆逐艦ですら通常兵力やと中破すら不可能な戦況なんや。そんな戦力をもっとる艦娘を一個人が指揮しとんのや。どう考えても恐怖やろ」

瑞鶴「別に提督さんは怖くないわよ」

龍驤「それは身内やからや。なんて言えばええんやろ、この地域で電を侮辱したようなもんって言えばわかるか?」

瑞鶴「何言ってんの。する人間なんていないしできるわけないわよ」

龍驤「それをしたんやって」

瑞鶴「はぁ? 龍驤はそんな暴挙を許したっていうの?」

龍驤「許したで、ってなんやこの天丼は。提督が是と言えば当然それは是なんやで? 提督が怒っとらんからなんも問題はないわ。言い訳させてもらうと止めさす間も無いくらい提督の謝罪は早かったからな?」

加賀「容易に想像できます」

隼鷹「だよなぁ」

龍驤「そのタイミングで向こうの上役が来たわけや。現場を見て開口一番、『彼の行動の責任は私にあります。声も漏らさずやりとげますゆえ、どうか』」

瑞鶴「ちょっとちょっと、なにそれ?」

龍驤「座して、匕首握って。腹に当てるまでまったく躊躇しとらんかったから本気やったな」

瑞鶴「死んじゃうわよ! なんで止めないのよ!」

龍驤「止めた言うたやんか。火克金! ってな感じで匕首を殺したわ」

瑞鶴「よかった、間に合ったんだ。けど龍驤が止めなきゃ死んじゃってたんじゃないの。提督さんは何してたのよ」

龍驤「うん? ウチが横におったからな、心配する必要はなんもないやろ。提督も言うとったしな、お前が横にいると安心だ、って」

加賀と隼鷹は小さく笑うが、よく揺れていた。

どうやら提督はやると決めたことをやり通しただけのようだった。

龍驤が原因であっても、休港を決定したのは提督だ。

その責任を果たすための謝罪を躊躇するような者ではない。

そして龍驤のこの話は、言わなくとも通じあっているという遠回りな惚気だったと判断した。

瑞鶴「人死がなくてよかった。その後はどうなったの?」

龍驤「依頼をひとつ受けてその場をあとにしたで」

隼鷹「もしかしてその依頼は、那珂ちゃん、島風、潮、漣が急に準備して出てったやつ?」

龍驤「ようわかったな。海運の彼らが本土に戻るため、海上護衛に出てもらったわ」

加賀「更迭、でしょうか。けれど、それだけで済んでよかったですね」

隼鷹「いやぁ、『那珂ちゃんにはオフはないんだね……。お仕事行ってきまーす!』って言ってたから、何事もなくはないんじゃない?」

龍驤「那珂にはまた有給とって貰わんとなぁ」

瑞鶴「秘書艦って大変だね」

龍驤「そうやで、けどそんな秘書艦をぼちぼち瑞鶴に引き継いでこう思っとる」

瑞鶴「どういうこと?」




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