提督「劇をしたい」龍驤「あのさぁ、さっきからなんなの」
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186: ◆zqJl2dhSHw[sage saga]
2015/12/06(日) 23:10:10.86 ID:hT/G1Qws0
島風「オウッ!?」

電「はぅっ!?」

妙高が旗艦の指示を聞かない駆逐艦の艦首を掴み上げた。

妙高「私、実は結構料理が得意なんですよ。カレーを調理するときはブランデーを使ってお肉をフランベするなんてこともします」

島風「はい! みょうこうカレー美味しいです!」

妙高「ふふ、ありがとうございます。あと、対基地の殲滅なんかも得意だったりするんです。誰が言ったのかわかりませんが、三式弾で飛行場をフランベする、なんて」

電「はいなのです! 主砲で大型爆撃機を落とせるのも妙高さんだからなのです」

妙高「ありがとうございます。さて、おふたりはどちらが好きですか? 今すぐに提督の命令に従い、阿武隈さんの指示に従って出撃し、作戦完了後に暁の水平線を眺めながら食べるカレー。それとも命令違反による処罰」

優しい声にも関わらず、ひどく冷たかった。

妙高「命令や指示に反するのは大変なことですよ。進路変更に失敗すれば互いにぶつかってしまうこともありますからね。電さんならわかるでしょう? たとえ仲間同士でさえ不用意にぶつかってしまえば轟沈してしまうということを」

電「わかるのです! ちゃんとわかるのです!」

艦首はなお掴まれたままだった。

妙高「島風さんはいかがですか? この『阿武隈の練度を上げる作戦』を最速で達成するために必要なことはなんですか?」

島風「電ちゃんに早く戦闘準備してもらって、すぐに出撃することです!」

妙高「そうです。さすが皇国最速の島風ですね」

艦首はなお掴まれたままだった。

妙高「命令違反の場合の処罰ですが、私は執行できます。微塵の躊躇も無く、一片の後悔も無く執行できます。なぜならこの私は妙高型重巡洋艦の一番艦だからです」

妙高は駆逐艦2盃をゆっくりと降ろした。

妙高「阿武隈さん、指示を」

阿武隈「ひぃ! 電ちゃんは入渠して補給して来てくださーい! 合流次第出撃します!」

電「はいなのです! 40秒で戻ってくるのです!」

電は紫電のような速度で船渠へ向かった。

北上「やっぱり電も駆逐艦だねぇ」

大井「えぇ、北上さん。勝手なことをしないように指導してあげないといけませんね。私達は巡洋艦ですから」

北上「そだね」

川内「阿武隈もさ、妙高さんに頼ってるんじゃなくて旗艦としてちゃんと決めないとね」

阿武隈「夜戦バカのくせに! まともなこと言わないでよ!」

提督「川内の言うことももっともだな。阿武隈、抱負を語っておけ」

阿武隈「ひぇ! やだ、提督?」

龍驤「旗艦の啖呵切りは大事やで、僚艦からの信頼が得られたり得られんかったりするからな」

阿武隈「龍驤さんまで」



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