提督「劇をしたい」龍驤「あのさぁ、さっきからなんなの」
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163: ◆zqJl2dhSHw[sage saga]
2015/11/14(土) 19:30:22.94 ID:LhWGe+c60
青葉を見送り、電に提督式賞賛術をかけた後、長門の講評を始める。

提督「長門、不十分な兵装でよくぞここまで闘った」

長門「ああ、私はビッグ7だからな。どんな条件であろうと最善を尽くすさ」

提督「うむ、素晴らしい。戦闘技術の評価だが、まるで比叡を見ているようだったぞ」

長門「その評価はありがたい、少しでも早く追いつきたいからな」

提督「お前ならできるさ。正直、夜戦時1発目の雷撃で終了すると思っていた。それがどうだ? 昼戦の雷撃を両舷で受けてまで、継戦力を確保。探照灯で視覚を奪われても擬似アクティブソナーで対応。しかも通しで魚雷を迎撃だ。比叡でも今の長門くらいの時はここまではできなかったんだぞ?」

長門「指導者の差ではないか? 私には比叡と日向がいたが、比叡には提督しかいなかったろう?」

提督「なんだと! 泣くぞ、そんなことを言うなら俺は泣くぞ!」

長門「最後まで聞いてくれ、彼女達は自分たちが躓いた箇所とどう乗り越えたかを教えてくれたのだ。決して提督の指導が悪いと言っているわけではない」

提督「そうか、そう言ってくれて助かる。あと少しで俺は泣くところだった」

長門「……龍驤も大変だな」

提督「気にするな、このたぐいの苦労をするのは龍驤だけだ」

長門「そうだな。しかし、比叡の技術指導よりも言葉が重かった」

提督「ほう、琴線に触れるものがあったか」

長門「『敵を倒す必要はありません、しっかり防御してちゃんと帰りましょう!』、だそうだ」

提督「これだけではお前は反発するだろう。戦艦同士の殴り合いはどこに行ったんだ?」

長門「まだ続きがある。『私達を介錯する駆逐艦なんて、万が一にも作ってはいけません!』」

提督「……そうか。比叡は十分以上にわかってくれているんだな」

長門「あぁ、そうだ」

提督「精神面の話で言うか言うまいか迷ったが、今の長門であれば大丈夫だな」

長門「ほう、何かな」

提督「暁の探照灯、よく乗り越えてくれた」

長門「あれは乗り越えられてなどいない、無理やり動いただけだ。そう簡単には、乗り越えられない」

提督「それでいい。長門、よく頑張ったな」

長門「やめてくれ、提督。頭を撫でないでほしい。その、恥ずかしい」

提督「何を恥ずかしがってるんだ、頑張ったら褒められるんだ。ちゃんと褒められておけよ、ほらほら」

長門「むぅ」

第六駆逐隊ほど素直にはなれなかったが、それでも長門の頬は緩んだ。

北上「お〜、提督の可愛がりだ。最近どこかで見た気がするね」



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