提督「劇をしたい」龍驤「あのさぁ、さっきからなんなの」
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161: ◆zqJl2dhSHw[sage saga]
2015/11/14(土) 19:25:02.36 ID:LhWGe+c60
会長「お母さん。大丈夫ですか、お母さん」

泣きながら、会長が電の元へやってきた。

応援をしていたと比べてひどく弱々しく情けない顔をしていた。

電「ふぅ」

電はため息をつき、呆れた顔になりながらも暖かく応えた。

電「電はとても強いですから、このくらいへっちゃらなのです。坊はいつまでたっても泣き虫さんです」

子をあやすように会長の頭を撫でてやる。

電「それよりちゃんと演習を見てましたか? 電は坊達が安心して暮らせるように頑張っているのですよ?」

会長「はい、ちゃんと見てました。瞬きもせずに、僕はちゃんと見ていたのです」

電「そう、電の前では格好を付けずに普通に話せばいいのです。けれど、瞬きはちゃんとしてくださいね」

会長「はい。はいなのです」

電は会長が落ち着くまで頭を撫で、話しかけてやる。

電「そろそろ演習を終了させないといけません。また時間を作ってお話しましょう。いつでも鎮守府に遊びに来るのです」

会長「はい。ありがとう、お母さん」

目をこすり、深呼吸していつもの調子に戻る。

そして組員に向けて号を発した。

会長「皆! これが我が君だ、我らの守護者達だ!」

伝説は真実だった。

提督が連れてきた艦娘が、その日の内に近海を解放したという伝説だ。

会長が電を語る時、皆は話半分に聞くようにしている。

実際に闘っている姿を見たことはなく、遠征任務をする艦娘だと思っていたからだ。

鎮守府前海域の解放は、比叡や日向によるものだと判断していた。

それは間違いであったと、今日、完全に理解する。

会長「今晩の慰労会の準備に移れ!」

ヨーソローの応答とともに速やかに撤退を始める。

組員は提督へ挨拶を済ませ、保護者たちは子供達の相手をしてくれていた長門に礼を述べた。

子供達は満足気な顔になり、長門はそれ以上に満足していた。




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