とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)4
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786: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2016/12/05(月) 00:41:17.37 ID:FyUFA4MH0

当麻が言葉にするより先に、土御門がそれを制した。
眼を向けると、何やら公園の向こう側を眺めているようである。


何か不味いことでも起きたのか?
良くない存在が接近しているのかと一瞬警戒したが、それがただの杞憂であることに気づく。
何時にも増して口角を釣り上げ、おちゃらけた雰囲気を醸し出すその顔を見れば一目瞭然だ。
そんな彼は軽く一息ついたかと思うと、見なくてもわかるような浮ついた雰囲気の視線をこちらに向けて告げた。



土御門「どうやら、我らが待望の巫女さんがおいでなさったようだぜい?」

上条「!」



その一言で、当麻はこちらに向かってくるのが誰なのかを察した。
この事件の解決の鍵となる人間。吸血鬼を呼び寄せて滅する異能の持ち主。
そして、記憶を失った『今の上条当麻』が初めて救い出した少女。


姫神秋沙。
いつもはすまし顔で口数も少ない彼女が、息を切らしてこちらに駆け寄ってきた。




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