733: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2016/09/20(火) 00:01:40.99 ID:SvFSZngE0
レミリア「許さない、赦さない、ゆるさないユルサないゆるさナイユルサナイ……!」
彼女の口から呪詛のように言葉が零れ出す。
その顔は鬼の形相。視線で相手を殺せそうな程。
視界に入ったものを串刺しするかような憎悪は、その全てが目の前の人間、上条当麻へと向けられていた。
心の内から沸き上がる、圧倒的な破壊衝動。
嘗てレミリアの父も同じように破壊衝動の波に飲まれ、多くの人間を殺戮した。
このまま行けばやがて、彼女自身も破壊のみを求める怪物へと身を堕とすだろう。
彼女に刻まれた『竜の子の刻印』は、人間を吸血鬼へと昇華する代償として、
人の命を奪うことも躊躇しない残虐性を所持者に植え付ける。
人間から吸血鬼になるために支払わなければならない代償。
そしてそれは、かの『刺刑王(カズィクル・ベイ)』を生み出した原因とも言えるものなのだ。
859Res/553.70 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20