とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)4
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717: ◆A0cfz0tVgA[saga]
2016/08/29(月) 00:58:46.59 ID:h55ri34l0

レミリアの体から重力に逆らう力が失われ、自由落下を始める。
その僅かな間に、彼女は再び手の中に自身の得物を生み出した。
姿形は一緒だが、その中身は全くの別物。『当たれば相手を貫ける程度』の魔力を込めた簡易なものである。
それを強く握りしめ、当麻に向かって素早い身のこなしで放り投げた。



上条「!」



バキィン!



レミリアの行動に気づいた当麻が咄嗟にかざした右手。
その手に寸分違わず直撃し、破砕音と共に槍は霧散した。


『逸らされる』のではなく『かき消される』。
その結果の差異を生み出したのは、槍に込めた魔力の違いによるものだとレミリアは気づく。
小さな魔力を込めた槍では容易く打ち消され、多くの魔力を込めた槍では拮抗するものの弾かれる。
何とも厄介な力だ。単発の攻撃ではあの不可思議な力を突破するのは難しい。
だが勝機は見えている。あの力はどうやら手だけにしか効果を及ぼさないらしい。
全身を包んでいるのであれば、わざわざ手をかざす必要など無いのだから。


それならば、自分がとるべき戦術は――――




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