とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)4
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714: ◆A0cfz0tVgA[saga]
2016/08/29(月) 00:55:56.78 ID:h55ri34l0

ギャギギギギギギィィィッッッ!!!



金属同士が擦れ合うような、身の毛がよだつ不快な音が大気を劈く。
吸血鬼の肉体から生み出される膨大な魔力をこれでもかとぶち込み、尚かつ一点に纏めて破壊に特化させた魔槍。
それは上条当麻が持つあらゆる幻想を瞬時に食らう右手『幻想殺し』に接触するも、
その身に宿る膨大な力を支えにして消滅の運命に抵抗し、消え去らぬままに軋む音を上げながら直進を続ける。


その推進力は、当麻が全力で踏ん張ってやっと拮抗できる程度の力。
一瞬でも気を許せば、圧し負けて胴体を容易く貫かれてしまうであろう。
しかも推進力は一向に衰える気配を見せず、今尚目の前の獲物に食らいつこうと迫る。
このままの状態が続けば、当麻の方が先に力尽きるのは明白。
その証拠に、足が地面を掘り返しながらズリズリと後ろへと押し込まれていた。




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