261: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2015/09/07(月) 00:33:53.71 ID:bBfa6yub0
男3「にしても、あいつも馬鹿だな〜。 不用意に近づけば、手痛い反撃を食らうのは判りきったことなのにさ」
男3「『窮鼠猫を噛む』って諺知ってる? 獲物を追い詰めた時は、今まで以上に警戒しなきゃならないんだよね〜」
男3「ほんと、この言葉を造った昔の人達には頭が下がるよね〜」
男は蘊蓄を長々と垂れているが、フランドールにとっては至極どうでも良いことである。
この場から逃げ出す千載一遇の機会を逃した――――その事実だけが、彼女の心に暗澹たる影を齎していた。
これから自分はどうなってしまうのか。
きっと、自身の予想以上に酷い目に会わされるに違いない。
何故なら、男達に反抗してしまったのだから――――
最早フランドールに抵抗する意志は無く、自身が行ったことに対して後悔し、これから降りかかる悲劇に恐怖するのみ。
そんな彼女の心境を知ってか、男は彼女の腕をしっかりと捉えつつも気の抜けた声で仲間に呼びかけた。
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