237: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2015/08/24(月) 00:19:53.59 ID:KRW/N0gR0
レミリアは彼女にとって、口うるさくはあるが頼りになる姉だ。
家の管理をしているのは彼女だし、フランドールが通う学校からの連絡を受け取っているのも彼女である。
言ってしまえば、レミリアはフランドールの親代わりであり、
フランドールがこの学園都市で暮らしていけるのは、全てレミリアのおかげなのだ。
何から何まで世話になっている姉に対し、何の感謝の念も抱かないなどという恩知らずな性格はしていない。
彼女自身は自覚していないが、心の何処かで姉に対し羨望のようなものをもっている。
その想いが、幼いながらも彼女に自責の念のようなものを抱かせたのだろう。
フラン「うぅ〜……」
顔を俯き、時々低い唸り声を上げながら街の中をフランドールは歩く。
端から見れば少々不審に見える姿であったが、そんな彼女の様子を気にかける者はいなかった。
しかしそのおかげで、彼女は『姉への釈明』についての思考に集中することが出来たのだが。
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