とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)4
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183: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2015/07/21(火) 01:00:59.02 ID:lrL69xBH0

『この授業は君のためになる、とても素晴らしいものだ』。
『授業を受ければ、君はさらに上へと目指すことができる』。
それらの言葉は、教師達から耳にタコができるくらい聞かされた言葉だ。


確かに、その言葉は偽りのない真実であろう。
その授業を受ければ、フランドールの超能力はさらなる高みに登ることができるかもしれない。
彼女に可能性を見出した者にとって、それをただ腐らせるようなことはしたくないはずだ。
その考えは学園都市の常識に沿うならば至極尤もなことであり、そこに異論を挟む余地はない。


しかし、そんなことはフランドールにとっては全く興味の無いものだ。
現時点での彼女のレベルは『4』だが、その格は学園都市の能力者の中でも上層に食い込む位置にある。
学園都市に住む子供であれば、誰もが憧れるだろう高みに辿り着いているのだ。
これで不平不満を言おうものなら、それこそ他の者達に眼の敵にされるだろう。


それに、これより上の領域であるレベル5になるためには、天賦の才と途方もない労力が必要だ。
四六時中研究所にすし詰めとなり、研究者の手で身体のあちこちを弄り回されるのである。
そこに自由など無く、待っているのは『超能力を調べるための実験動物』という待遇しかない。
そんな扱いを受けてまで、彼女は更なる力を付けたいという気になれなかった。




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