とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)4
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116: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/06/15(月) 00:24:54.31 ID:Bc8AiHO00

一つ目は、発見するまでにフランドールが外に逃げ出すかもしれないという点。
屋内に侵入したとして、土御門は建物の内部構造を詳細に知っている訳ではない。
そのような条件の中で標的を捜し出すのは非常に時間がかかる。
一方フランドールにとっては自分のテリトリーであるため、その身を隠すのは容易だ。
つまり『地の利』というアドバンテージの違いが、土御門とフランドールの間に存在するである。
まぁ、そもそも館の窓という窓が逃げ口になっている時点で、中に入って捕縛しようとするなど愚の骨頂なのだが。


二つ目は、フランドール自身に身を守る手段がある点。
彼女がただの一般人であれば、多少こちら側が不利だったとしても突入を強行したはずだ。
地の利の違いがあったとして、それを埋め合わせるのに十分な技術と経験が土御門には備わっているからである。
彼は幾重にも渡って命のやり取りを繰り返してきている猛者。逃げた獲物を追跡することなど手慣れたものだ。
生半可な人間が彼の追跡から逃れることなど不可能に近い。例え超能力を持っていたとしてもそうそう結果は変わらない。


ただ今回の相手は、『ただの一般人』と呼ぶには少々難しい。
確かに、フランドールは殺し合いなど演じたことも無い人間である。
実際に調べたというわけではないが、こればかりは確実と断言してもいい。
この日までの間、姉のレミリアを含めて彼女らの動向を監視していたのだが、
フランドールからは殺人を犯した者特有の『雰囲気』というものが感じられなかったからだ。


しかし彼女が真っ当だったとしても、彼女が持つ能力はそれ以上に危険極まりない。
『触れただけで物体を粉砕する能力』。その言葉だけでも危険性は十分に計り知ることができる。
何も考えずに捕縛しようとすれば、間違いなく触れた瞬間にこちらの体が粉々になっているだろう。
故に、彼女の面と向かい力ずくでねじ伏せる方法は難しいと言える。
この他にも能力を使って館を破壊され、崩落に巻き込まれる可能性も憂慮すべき事柄だった。




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