【艦これ】まるゆ「隊長が鎮守府に着任しました」
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3: ◆UeZ8dRl.OE[saga sage]
2015/03/11(水) 10:41:03.25 ID:Qsh5gqK30
工廠に着いた二人を迎えたのは、数人のツナギを着た妖精だった。
彼等、或いは彼女等は人間の言葉を理解しているが、基本的に人語を話すことはない。
しかし、その性質は極めて人間に友好的であり、気分によるムラはあるものの、開発や建造を頼めば断られることはまず無かった。
「まるゆ、最初の任務だ。艦娘を二人建造する」
「まるゆじゃなくて隊長が頼んでも、妖精さんは建造してくれますよ?」
「今言っただろ、これは任務だ」
「了解しました!」
流石に二度同じことを繰り返すようなことはせず、意気揚々と妖精の元へ駆け出し、建造を依頼するまるゆ。それを眺めながら、提督は少し思案する。
(初期艦が最悪の場合出撃すら危うい、か。今建造依頼した二隻と合わせて明日一度出撃させてみるとしよう。それでダメならまた考えるしか無いな――あっ)
張り切ったあまり滑って転けている初期艦の姿に、また一つ大きなため息を吐く。
しかし、かなり頼りないながらも一生懸命な彼女に提督は、まだ右も左も分からない新米だがとにかく頑張ろうという気にさせられるのだった。
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