主任男「今月の目標は前線基地構築か、ツライな」
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29:1 ◆tsERP5rFx9iS[saga]
2015/01/13(火) 23:41:01.21 ID:1AKo1dQZ0

ーー 住宅街 主任男 ーー

うん、イライラは大分治ってきた。

いつ進捗が発生するか分からない、冷静に周囲の変化を見逃さないようにしないとな。


先輩男「データリンクできてるか?もう一回確認してね」

狭い路地の住宅街の為、分散せず固まって進む

先輩男「主任男は左手、後輩女は右手、それぞれを目視で確認して。
特技男は端末情報で左手側をしっかり見てね」


さっきの折衝でこの付近の先方は粗方退職願えたのである程度は安心だ。

だけどステルス性能の全容が分からないこの環境では「だろう」業務はミスの元だ。


それなりに時間を掛け最初の設置箇所へ到達した

住宅街という環境で死角が多い。端末情報が頼りない現在、 現場感覚 が重要になる。

いまのところ
空気の変化は感じない。


特技男「では設置始めますね」ドリドリドリ


500ミリボトル程度の観測機が地に埋まっていく

こいつは自律計算で最適深度に静止し動体検知、集音、データ中継をしてくれる。

この新型は先方に発見されにくく排除される危険が低い。なので探査範囲の隠蔽が可能だ。

過去に先方の物をベンチマークし更に独自開発を加えたものだ。


後輩女「だけど前期の観測機や今回のステルス波とか、先方の技術開発は進んでますね…」


特技男「あーっと…それなんですが、そこら辺は先方の独自開発じゃないみたいですよ」

観測機の様子を見ながら特技男が呟いた。


先輩男「へえ、それは初耳だな」


端末『最適深度に達しました、諸元入力とポイント設定をして下さい』

特技男「ここだけの話ですがTWC社のライセンス品の可能性が高いです」ピーピッピッ

後輩女「TWC社!?あの最大手の?」

端末『設定完了。サーバーリンク正常。データ反映します』


TWC社は中部地方に本拠地を構える業界最大手の化け物会社で
規模は我が社の軽く10倍、競合相手と言うのもおこがましいレベルだ。


主任男「提携したってことか…だとすると厄介だな」

先輩男「ここ最近FHW社の装備拡充が盛んなのも納得がいったね」

特技男「これ重要機密なんで内緒でお願いしますよ」


この現場も課題が大きいが、更に中長期での難題が浮き彫りになった。

俺たちがいま悩んでも仕方ないことだ、考慮はしつつも一旦は忘れよう。


先輩男「さて、次のポイントに行きますか」



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