柔沢ジュウ「雨か」 堕花雨「お呼びですか?」
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470: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/12/30(土) 02:18:41.82 ID:HfYWLYgWO
冷ややかな視線に対して環は、冗談冗談、と言って無理矢理ジュウの手を握ってくる。

「それで光ちゃん、この柔沢くんは何でウチの道場に? 入門希望?」

ジュウは、躊躇うことなくその場に膝を着いた。
そのまま、頭を床に擦りつけるようにして下げる。

「強くなる方法を教えてください」

ジュウの人生で初めての、精一杯の懇願だった。
環も光も、ジュウの行動に面食らい、言葉はしばらく返ってこなかった。
これ以上の行動は、ジュウには思いつかなかった。
軽くて安くて回らない頭でも、ジュウにとってこれ以上ないというぐらい、気持ちを込めた。

「顔を上げて、柔沢くん」

その環の声に、ジュウはその体制のまま顔を上げる。
承諾してもらうまで何時間でも粘り続けるつもりだったジュウは、内心喜んでいた。

「ぐっ…………!?」




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