461: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/12/30(土) 02:00:29.64 ID:HfYWLYgWO
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最悪の寝覚めだった。
全身に冷や汗をかいていて、目が覚めた瞬間、呼吸の仕方を忘れてしまったのかというぐらいに息苦しく、眩暈がした。
原因は当然わかっていた。
暗闇の中で、夢から覚めても未だにジュウの耳にこびりついて離れない、二人の言葉。
円堂円と斬島雪姫。
『――もう、危ないことには首を突っ込まないで』
ジュウは無意識のうちに奥歯を噛みしめていた。
喧嘩では負けたことなどなかったし、自分は強いという自負があった。
いや、この半年余りの間、自分の強さを誇って事件に首を突っ込んだわけではなかった。
そんなはずはない、ジュウは自堕落で、他人に興味などなく、適当に生きてきたのだから。
――それでも、何かしなければという衝動が、自分を突き動かしたのだ。
巻き込まれたどの事件も、知り合いが被害に遭って、なんとかしてやりたいと思った。
それでも、自分だけで何かを解決できたことなどない。
雪姫は言っていた。
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