419: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/05/27(土) 21:01:52.44 ID:iQ7XYMi0O
「それは」
「それとも、正義のヒーローにでもなるおつもりですか?」
当然、真九郎にそんな気持ちは無かったし、正義のヒーローがこの世にいるとも思っていない。
そんなものがいれば、真九郎の家族は死ななかったし、揉め事処理屋などという稼業を続けられるはずもない。
夕乃ももちろんそれはわかっている。つまりは、夕乃は言外にこう伝えているのだ。
分を弁えろ、と。
黙り込む真九郎に対して、夕乃は毅然とした態度で言葉を続ける。
「あなたは一体、何者なのか。もう一度、冷静に見極めてください」
夕乃の言葉は真九郎の胸に、重石のように圧し掛かった。
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