112: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2015/05/13(水) 12:09:32.62 ID:8C56zXWXO
「昔のことでしょう。それなら私も入りました。真九郎さんがウチに来た頃は本当にもう可愛くて……」
「……私は高校生の時に一緒に入りましたけどね」
「ぶっ!?」
「は?」
「なんだと?」
「いやアレは事故みたいなもので……! 銀子!」
銀子はシレッとした顔で味噌汁を啜っている。
他の二人は眼差しだけで真九郎に説明を求めてきていて、真九郎は四苦八苦しながら漸く誤解を解くことに成功した。
納得した二人は再び三つ巴の膠着状態に戻ってしまい、真九郎はその様子を見て嘆息する。
最近は、この3人が揃うといつもこんな感じになってしまう。
真九郎としては結婚や恋愛などという幸せは二の次で仕事が優先されているのだが、この3人、特に銀子と夕乃には年齢的に決着をつけたいという焦りがあるのだ。
二人のアプローチが激しくなれば、当然紫も黙ってはいられない。
今日も、銀子に足蹴にされているところを紫に目撃され、2人が落ち着いたかと思えば夕乃がアポなしでやって来て、あれよあれよと言う間に料理対決になってしまったのだった。
ほぼ強引に迫ってくる3人に、真九郎は困惑を隠せないが、未だに明確な答えは出していない。
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