11: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2014/11/25(火) 20:38:35.47 ID:tQslcSvIO
「待って」
適当に目についた某全国チェーン店に向かって歩き出そうとしたジュウの制服の裾を摘まんで引き止めたのは、他でもない、光だった。
ジュウが足を止めて光を振り向くと、光は顔を俯かせ、唇をパクパクと開いたり閉じたりしていた。
「なんだ?」
何か言いた気な光に対し、促すように言葉を投げかける。
すると光は一度だけ唇をギュッと引き結び、何かを決意したように勢いよく顔を上げると、こう言った。
「あ、あんたの家に連れてって!」
その頬は、冬の冷たい風に嬲られたせいか、真っ赤に染まっていたのだった。
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