100: ◆yyODYISLaQDh[sage]
2015/05/11(月) 11:36:59.61 ID:AekEfTjZO
光の勢いに気圧されて、思わずたじろぐジュウ。
「なんであんたはダメで伊吹さんなら良いのよ!」
「なんでって……あいつは優等生で空手部の主将だし、俺は不良だ」
「髪!」
「は?」
「黒くしなさい! そしたら不良に見えないでしょ!」
「いや髪の色一つで」
「今度の日曜日の正午に駅前で! それまでに黒くしておきなさいよね! 私はもう帰る!」
一方的に約束を押し付けてから湯呑みを煽り、バタバタと帰り支度を済ませる光。
「ごちそうさま! お邪魔しました! 馬鹿!」
律儀に挨拶をして、最後に罵声を投げつけてから荒々しく玄関のドアを閉める光。
断る時間すらも与えられなかったジュウは、その背中を見送ったまま、再び大きく溜息をついた。
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