584: ◆S0mvz1PntgQY[saga]
2016/09/20(火) 04:35:00.90 ID:hFhRzfxk0
「え、ええっ!? そ、そんなに、謝らないで、くだ、さい……?」
「ニェット… 謝る、しなくても大丈夫です。私、楽しみにしていました! 前のお仕事でも、とても、親切にしてくれました」
しゃがみ込み、顔を覗き込んでくるアーニャ。にっこりと笑って私の手を取った。
「タカ…… ンー…… ノア、が。仲良くしようと、してくれているの。わかりましたから」
「そ、そう! 大丈夫ですよ! ぁぁいや、ですよじゃなかった…… だッ、大丈夫だよ!!」
みくは、猫の手を作って私の肩をつつき、空いていた左手を取る。徐に顔を上げた私の視線に入ってきたみくの表情は、やはり笑顔。
「みくたちとのあにゃんは、そう、トモダチなのにゃ!!」
両手の先にいる友人たちに向けて、私は口の端を上げながら、意思を伝えた。
「ありがとう」
友人二人は、顔を見合わせてもう一度笑った。
「ストレッチが終わったら、笑顔の練習もしてみるといいにゃ」
「ダー。ステージでは、笑顔、大事です!」
……やはり笑顔も必要だろうか。アイドルだから。
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