男「……いよいよメラが使える様になるとか末期だな俺は」
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786:名無しNIPPER[saga]
2016/08/30(火) 16:32:26.08 ID:6JFLvN2lo

主任「……っ…、っ……」


初めてだった。

かつて、二ヶ月前に彼女は人生初めての『死』を間近に感じた時。

あの時は自身を守る事とエビルマージが見せた信じ難い非日常を受け止めるので精一杯だった。

そんな主任は今、まさにそれを遥かに上回る恐怖に直面していた。

耳元で鳴り響く「ひゅー……ひゅー」という音が、自身の喉から鳴っているものとは気付かない程に。



ダークトロル「その臭い、『アークマージ』の奴の魔法かァ?」

ダークトロル「グフハハハ!! 確か下位種の『エビルマージ』だった筈だろォ! やはりその程度かこちら側の奴等ってのァよ!!」



ジェット機の轟音に匹敵する程の声で笑う巨人。

そう、主任の目の前に居たのは決して敵わないと理解出来る程の巨体。

その体格、体長、約二十メートル以上。



”” 全身が黒く変色した、深緑の肉体 ””



彼女はそれを一度だけ目にしている。

エビルマージを調べていれば、当然の如く目にする同作品における最強のモンスター達。

その中に、確かに居たのだ。

『ボストロール』『トロルキング』『トロルボンバー』、いずれも超える最強種。



主任「ダーク……トロ…ル……」






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