男「……いよいよメラが使える様になるとか末期だな俺は」
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783:名無しNIPPER[saga]
2016/08/30(火) 14:17:40.93 ID:6JFLvN2lo

─────── 空が割れる光景を見たことのある者が、いったいどれだけ居るだろうか。


天高く伸びる光の柱。

見る者全てが畏怖を、或いは荘厳な光景に感動すら覚えていた。

その光が何を糧として輝いているのかも知らずに。



       キィイイイイッ



建物に隠れていた者、布団に潜っていた者、モンスターと戦っていた者。

何処にいようと、耳を塞ごうと、誰もがその金属を引き裂く様な音を聞いていた。

当然、中には何事かと外を見る者が現れる。

そして誰もが皆、自分の目を疑うことになるのだ。



主任(光の柱の頂点が黒くなって……っ!? そこから空が割れて……!?)


眼前で眩い極光を放つ柱と、その遥か上空で曇り空に塗られる異物感に、主任は息を飲む事しか出来ないでいた。

何か恐ろしい事が起きているのは間違いないのに、何も出来ず見ているだけしか出来ない。

主任は冷たくなっていく身体を必死に動かそうとしながら唇を噛み締める。


そして、その時。

何かが音も無く大気を激しく揺さぶって、闇に裂かれた天空から飛び出した。






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