男「……いよいよメラが使える様になるとか末期だな俺は」
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77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/31(木) 18:51:53.92 ID:T8I02sTbO

俺の中をこの時満たしていたのは、まるで漫画やアニメのような状況と、ゲーム通りのステータス勝負に、ただひたすらに興奮しているという事だけだった。

そして何より。


男(……ホイミスライムを倒した瞬間、体に力が湧いた気がした)

男(多分……もしかしたらこの感触がレベルアップなの…か?)


僅かに呼吸が楽になった感触に合わせて……腕に、手に、足に、更なる力が込められる。

昨夜、初めてモンスターと出会いそして初めて倒した夜。

あの時も同じ感触が身体を巡ったのだ、つまり本当にレベルが上がったのかもしれない。


男(昨夜から四回か三回はレベルが上がっている……だとすれば、今の俺ならこのさまようよろいと互角にやれる筈…)

男「……ッ、うおおおおおおおお!!!」


咆哮、そして踏み出す足。


さまよう鎧【シィィ……ッ!!】ガシャッッ


俺の眼前であの朽ちかけた鎧が、具足が、軋みを打ち鳴らしながら駆け出してくる。

数分前の俺なら逃げ出してすらいたであろうその重量感溢れる猛進は、今の俺にとっては酷くリアルな動きだとしか思えなかった。


これがあのゲームのプレイヤーには理解のできなかった戦いなのだ、と。






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