男「……いよいよメラが使える様になるとか末期だな俺は」
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716:名無しNIPPER[sage-saga]
2016/03/23(水) 11:35:24.32 ID:boj4YWrco


< パキッ……ミシッ

地獄の騎士C【ク……カッ…………】

< ポワァ……ンッ


僅かに黒い煙と光の残滓を散らして、骸骨の騎士は消えていく。

後に残る強烈な氷の剣山は音を立てて冷気を漂わせていた。


男「……前よりも威力上がってないすか」


戦いの最中に切り落とされてしまったギターケースを拾い上げながら主任に声をかける。

肩で息をしている姿から、不安を覚えたからだ。

今の短時間で連続して『ヒャダルコ』を撃った主任の疲労はエビルマージに遭遇した影響か、著しい物があった。

……ギターケースは半ばから切断されてしまっていて使い物にならなさそうだ。


主任「何度も呪文を使っていると、何となく分かってくるんです」ザッ

主任「呪文は唱えれば発動出来ます、威力も多分……唱える時に感情を昂らせて……というか」


ゆっくりと、主任は顔を上げて俺を見た。

額から流れる汗に長い髪の毛がへばりついているのも意に介さない。


主任「……殺意、みたいなものを籠めると…少しだけ、少しだけ……呪文の通りが良くなる感じがするんです」

男「…………」ぞくっ




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