男「……いよいよメラが使える様になるとか末期だな俺は」
1- 20
67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/29(火) 22:28:22.12 ID:FWdNhmf/O

うっすらと、ホイミスライムの影がはっきりとした輪郭を映し出していく。

それを見ながら俺は激痛を訴える身体を立たせ、そして構えた。


男(……レベルの問題だろうか)

男(いいや、ボスモンスターが通常のモンスターと違ってステータスが上のは当たり前)

男(だがこれは『リアリティのある敵』だ、そして相手は……)


思い出すべきなのだ。

さまようよろいが喋る事は問題ではない。

ボスの位置にいる事も問題ではない。

ホイミスライムが傍にいるのも問題ではない。


そう、問題なのは『強い理由』。


さまようよろいという下位のモンスターが、何故指揮官の役目をしているのか?

何故にあのさまようよろいは強い、そうではない。

さまようよろいは、強くはない。

レベルを間違えば確かに強敵だが、思い出すべきはそうではなく。

『兜割り』の行使、そしてそれを繰り出すに至る連携。


男(……そうか)


男(そういう事なのか)


ルールを理解し、それを自身が把握していく時の優越感が俺の中を満たしていく。

ボロボロの今にも死ぬように思える体に、力が僅かばかり戻っていく。

そして、次の瞬間。





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
916Res/444.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice