男「……いよいよメラが使える様になるとか末期だな俺は」
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380:名無しNIPPER[saga]
2015/10/29(木) 09:37:43.66 ID:ybeVUqSNO

主任が信じ難い物を見る目で呟いた時、俺は二体のモンスターが『どういうモンスターだったか』を思い出していた。

もしも、この二体が戦ったとしたら。

片方は攻撃方法やその姿から、恐らくは『バンパイア』だろう。

こうもりおとこ、モンスターなのかそうでないのか微妙なモンスターの上位種。

ヒャドを使える程度の奴だが、この喋るモンスター達は何らかの力が上乗せされているか、或いは『ゲームではないが故に』これだけの能力を有しているかのブーストがある。

つまり、喋るモンスターにどこまでゲームの知識が通用するかは未知数だ。

ましてや……あのさまようよろいに至っては何故か『じごくのよろい』になって復活している。


だがもしも、ゲーム通りの能力値でこの二体がぶつかったのだとしたら。



男(……本当に俺達の味方になるつもりなら)


男「俺が手を出す間もなくあいつが勝つ」

主任「え……?」

男「あの鎧は多分、じごくのよろいってモンスターだと思う……」

男「あのモンスターの怖さはゲームで初めて出てきた時から、どの作品でも大体同じなんだ……アイツは、レベルの高い勇者を一撃で瀕死にさせる特性がある」

主任「……特性…ですか」

男「そう、それは ─────── 」




地を蹴り砕き、辺りを粉砕しながらぶつかり合うモンスター達は依然として後退せずにいる。

僅かにバンパイアの方が速いのかもしれない、じごくのよろいに何度か火花が散ったのと同時に鎧に傷が入る。

しかし、じごくのよろいは焦らない。

俺と戦った時とは違う、今のこいつにはこのモンスターが動きたい通りに動ける体がある。





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