男「……いよいよメラが使える様になるとか末期だな俺は」
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206:名無しNIPPER[saga]
2015/02/05(木) 19:28:00.91 ID:WzEZ/mrLO


死神が動くよりも先に、俺は脇で震える女性を主任といた客室へ放り込む。


男「アンタは警察を呼んでくれ!! こっちの女性も……出来る限りの止血と、これを傷口に!」


突然の事に茫然としかける女性に怒鳴り付けると、即座に主任を女性に渡す。

そして、二枚の大きな新緑の葉を渡した。

まだ試した事はなかった、『やくそう』だった。


男「……」

< チャキッ

男(……鋼の剣まで通されたら厄介な事この上ないけど、多分それはない)

男(さっきの女性が主任にやくそうを使ってくれれば、まだ間に合う)

男(落ち着け、昨夜の醜態をまたここで晒せば今度こそ死ぬ)

男(落ち着け……落ち着


────────── ビュォッ!!


男「!!?」


通路を疾走する橙色の残像を見て、俺は咄嗟にその先に向けて鋼の剣を無闇に振り下ろした。

だが。


< ガギィンッ!!

死神【……シィィ………】ニタァ・・・


男「くっ……ッ!? こい、つ……!!」ギリギリギリ…ッ


鋼の剣という、現実ではかなりの質量を持っている上に切れ味を誇る、ゲームなんかでの序盤では上位の武器。

それを正面から押し込んでくる死神の膂力に俺は通路に膝を着きながら耐えるしかなかった。

化け物、明らかに本来の『しにがみ』のスペックではない気がした。




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