男「……いよいよメラが使える様になるとか末期だな俺は」
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205:名無しNIPPER[saga]
2015/02/05(木) 19:11:14.28 ID:WzEZ/mrLO

……早朝の、様々なビジネスマンや会社員が慌ただしくホテルを後にする中で。

俺のいた位置に崩れ落ちる主任は、叫び声も出せずに、清潔感のある通路の中心に倒れ伏せたまま動かなかった。

切り裂かれた背中からは赤黒く染まりつつある白のカーディガンが見える。

救急車を、呼ばないと………………





───── 「貴方達、私を他のモンスターと一緒にしてないかしらぁ?」 ─────




男「……!!」


嘲笑う様に、そして僅かに怒気を含めた声色で、潰れた女の声が響き渡った。

俺の脇で震える女性は先程と何も変わらない、なら……。


男「モンスターか……ッ」





───── ヴォゥンッ ─────


俺の絞り出した様な言葉と同時に、黒い煙が突然通路の奥で噴き出した。

……否、煙とは全く違う。

その質感はまるで闇、そこから白い仮面の様な物が這い出していたのだ。



死神「あははははは!! 馬鹿な人間……あの氷に覆われた建物から私だけ抜け出て幾つかの氷を割ってある時点で雑魚な訳ないでしょぉおおお??」



早口で叫ぶ、その橙色の衣を纏った……大鎌を構える姿に、俺は目眩と少なくない恐怖心を覚えた。

『しにがみ』。

その名の通りの姿を持った、死神のモンスターだった。




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