忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
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568: ◆jOsNS7W.Ovhu[saga]
2015/04/20(月) 00:29:47.27 ID:KKTULAjW0
 ――私たちの目の前で、クリスマスツリーがまず点灯しました。
 そこから伸びるような形で、街灯の灯りが一気に点きます。
 私たちから少し距離を置いた所まで、その光は届きました……。


 一口に光といっても、ただ黄色いものだけではありません。
 赤、青……その他、色々な色合いで、私たちの前方を彩ります。
「すごーい」という声は、私たちの後ろにいるカップルの方のものでしょう。


 ……私のお相手たちは、というと。


「……キレイ」
「音楽も、いい味出してマス」


 その光に照らされる二人の金髪は、本当にキレイでした。
 いや――私は、この子たちが「金髪」というだけで、好きになったわけではありません。


「――あっ、色が変わったよ」


 左隣のアリスは、どこか恥ずかしそうな、けれど本当に楽しんでくれていそうでした。
 顔に手を当てて「嬉しい」という素振りを見せつける彼女を見ていると、私は愛しさでいっぱいになります。


「グレートデス! 気持ちいいデス!」


 右隣からはカレンの、本当に明るく、私たちをいつも楽しませてくれる声がします。
 その満面の笑顔は、油断すると照れそうになってしまう私を「楽しい」という気持ちに、一気に引き込んでくれるものでした。




(……キレイ、です)


 目の前の景色も。
 左隣の、何とも可愛らしい金髪少女も。
 右隣の、明るくて気持ちのいい金髪少女も。


 ――こんなに幸せで、いいんでしょうか?


「キレイだねー……」
「もう少し、近く寄ってみるか」
「賛成!」


 と、私が恍惚としていると、後ろから声がしました。
 私たちと一緒に、その光景を見ているカップルの声――
 その後で、私たちの前を二人の影が過ぎて行きました。





アリス「……行っちゃった」

カレン「これで――今、ここにいるノハ」チラッ

アリス「私たち、だけ……」チラッ

忍「二人とも……?」

忍(わ、私たちだけ……?)


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