忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
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◆jOsNS7W.Ovhu
[saga]
2015/02/01(日) 00:26:18.78 ID:sef3L+Kl0
綾「陽子には、今更言うまでもないことよね。アリスとカレンがシノのことを――『好き』ってこと」
陽子「う、うん……」
綾「それなら今日のあんな場面を見せられて、カレンが平然としていられるわけがないと思わない?」
陽子「ってことは」
綾「そう……カレンが、あの時の光景を見ていたとしたら」
綾「壇上でのカレンの行動についても、辻褄が合うの」
陽子「だ、だったら。劇の直前にでも、台本係に『やっぱりやめて』って……」アセアセ
綾「そうね。でも何となくだけど――カレンは、人の期待を裏切れない子だと思うの」
陽子「――」ハッ
綾「……推理でも何でもない、ただの想像よ」
陽子「いや……」
陽子「びっくりしたよ、綾。よくそこまで考えられるな」
綾「……あまり、気は進まないけどね」
陽子「いや、凄いよ。だって、私には全然分からなかったし」
綾「あのね」ジトッ
綾「いい、陽子? あなたがしっかりしていてくれれば、私がこんな『想像』を話す必要なんてなかったの」
陽子「……綾?」
綾「私が知ってるあなたなら」
綾「今の私の話なんて全部とばして、『とにかくカレンの話を聞いてあげよう』なんて私たちを巻き込んで飛んでいったはずよ」
綾「――あの二人に言われなくても」
陽子「――!」ハッ
綾「シノの一件があって、調子が狂っちゃった?」
陽子「……そう、かも」
綾「それじゃ、もう悩むの禁止」
綾「いい? あなたのためじゃなくて、私たち皆のためなんだからね?」ビシッ
陽子「……うん」
陽子「ありがと、綾。少し、目が覚めた」
陽子「綾のためにも、調子戻すよ」パッパッ
綾「……まったく」サッサッ
綾「そういうことを臆面もなく言うから、陽子は困るのよ……まったく」カァァ
陽子「ん、ホントにありがと」ニコッ
陽子(……そうだ)
陽子(二学期に入ってから、シノのことで動揺することが増えて)
陽子(今日、色んなことが立て続けに起きて……私も、かなり参ったのかも)
陽子(――でも)
陽子「私が、しっかりしないとだな……」グッ
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