忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
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388: ◆jOsNS7W.Ovhu[saga]
2015/01/21(水) 02:09:51.49 ID:IqDtd8Jf0
 すみません。
 >>385>>386の間に、この文章を挿れておきます。外されてしまっていました。




 左隣にいるシノは、満面の笑みを浮かべながら穏やかに言葉を紡ぎ続ける。


「けれど、陽子ちゃん? ホントに私だけでいいんでしょうか……」


 その後で、赤面と上目遣いの強烈コンボ。
 さっき見たばかりとはいえ、この技に私は勝てる気がしない。


「だ、だから、シノ……ええと、あのさ」
「そっか、猪熊が……」
「大宮さんの……ふーん」
「二人とも、静かにするっ!」


 シノを相手にするだけでも大変なのに、右側の二人まで来られちゃ泥沼化は必至だ。


「まぁ、なんだかんだで、か」
「猪熊がいるなら何とかなるか……さっきのことも」


 私がそう言っても説得力はなかったらしく、なんだか得心が行ったような反応を返されてしまった。
 というか、やっぱり「さっきのこと」を気にするのは私たちだけでもなかったらしい。当然といえば当然だけど。


「……もう、知らんっ」


 男子から視線を逸して、シノへと視線を戻す。
 相変わらずの表情を浮かべながら「陽子ちゃんは可愛いですねぇ」と、ほんわかに言われてしまった。
 私は「シノのイジワルめ」と返して、頭を垂れた。
 やれやれ、左右からの攻撃をかわすのは疲れる――


「陽子……やっぱり、シノに」
「あ、あなたねぇ……」


 ――まだ、休めないのか。
 溜息をつき、私は再び元の体勢に戻る。
 明らかに顔が熱い。熱でも出たんじゃないか。
 まぁ、いいや。
 気を取り直してから、綾とアリスの方へ視線を向け、



「わ、私とシノは、そ、そういうんじゃないからっ!」


 噛んだ。恥ずかしい。


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