忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
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384: ◆jOsNS7W.Ovhu[saga]
2015/01/21(水) 00:09:54.00 ID:IqDtd8Jf0
綾(それなら――)

綾「そうね、アリスの言うとおりね」

綾「それじゃ、そろそろ戻りましょうか」ニコッ

アリス「うん!」

アリス「……良かった。綾が笑って」

綾「アリスのおかげで、ね」

アリス「ふふっ、綾ってば」クスクス


綾(それなら、私もそれに倣おう)

綾(アリスも私の表情に気づいてるのだろうし……それならそれで)


綾(お互い様、ということで)







 ――さて。
 二人が戻ってきた所で、私たちはその場を移動した。
 行き先は、講堂だ。
 そこで私たちの友達が劇をする、ということは知っていた……けど。


「そういえば……」
「な、なによ、陽子」


 講堂の目の前で、立ち止まる。
 ふと、思いついたことがあった。
 近くの綾に視線を向ければ、何故か綾が照れ出した。
 それに気づかない振りをしながら、私は、


「なぁ、カレンって何の劇をやるんだ?」
「……そういえば」


 私の質問に応えて、綾は鞄から冊子を取り出す。
 言うまでもなく、文化祭のパンフレットだ。
 手際よく、該当のページを綾は見つけ出した。


「あったわ、カレンのクラス」
「そっか。で、演目は?」
「……演劇、としか」
「マジか」


 綾に促される形でパンフに目を通した私は、呆気にとられてしまった。
 たしかに綾の言うとおりだった。


「カレン……一体、何をするんだろう?」
「そもそも、何の役をするのかしら……」


 腕を組み、考えこんでしまう。
 そういえば、カレンは「劇やりマス! ショーデス!」としか言っていなかった。
 なんやかんやで、今日まで詳細は明かされなかった、ってわけか。


「ねぇ、アリス? アリスは何か聞いていませんか?」
「うーん……私も何も聞いてないよ」


 先頭を行く私と綾の後方で、シノがアリスに訊ねていた。
 私たちだけでなく、シノとアリスまでも聞いていない、という。
 ……なんだろう。


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