忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
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311: ◆jOsNS7W.Ovhu[saga]
2014/05/22(木) 02:14:53.73 ID:z5gCSS+c0
「とはいえ……大宮さんは、ええと」
「そうだよシノ。シノは……その」


 逡巡する委員長の言葉を、シノの隣にいるアリスが継いだ。
 二人とも、顔が真っ赤になっている。無理もない。

 そう、何といっても、シノは――


「……よう、お前どう思う?」
「ええと俺は――」


 耳に入ってきたのは、いつだったかシノと話していた二人の男子生徒の声。
 私がそっちを向くと、二人もまた顔を赤らめながら、ひそひそと話していた。


「常識的には……無し、だけど」
「俺からすれば――有り、かなぁ」


 聞き耳を立てながら、もしかしたらこれがある意味、クラスの総意なのかもしれないと、私は思った。
 しばらく時間が経ってから、


「皆さん」


 委員長がコホンと咳払いをして、言う。


「――臨機応変に、いきましょう」


 明快な回答を好む委員長らしからぬ結論だったけれど、クラスは全員が頷いた、ように見えた。
 委員長、お疲れ様……。


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