忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
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◆jOsNS7W.Ovhu
[saga]
2014/04/29(火) 00:01:28.59 ID:iwt86xj20
文化祭。
私たちのような高校生にとって、何とも胸が躍るイベントではないでしょうか。
中学の頃は綾ちゃんと陽子ちゃんと、楽しんだ記憶があります。
そして、高校では――
「……? シノ、どうかしたの?」
「いえいえ」
いけません、ついつい凝視してしまっていました。
朝の光を浴びて、視界の中で映える金色の髪。
それはまるで、奇跡のようなバランスで――
「こらこら、シノ」
「わっ」
ポンッと肩を叩いたのは、大切な私の友達でした。
陽子ちゃんは溜息をつきながら、
「公道で、あんまりジーッと見ちゃダメだろ?」
「うう……すみません、陽子ちゃん」
「――ま、聞き分けのいいのは、シノの良い所だけどな」
そう冗談っぽく言って、ヘヘッと笑う陽子ちゃん。
そんな彼女に、私は何度助けられてきたでしょうか……。
――少し離れた所から、私は先を行く三人を見つめていた。
シノの冗談にアリスが顔を赤らめ、それを陽子が優しくたしなめる。
そんな、どこまでも仲睦まじい三人組を。
「――うーん」
「どうかしマシタ、アヤ?」
「ひゃっ!? カレン?」
ビックリした。
その特徴的なカタコト口調に反応してそちらを見れば、予想通りそこにいたのはカレンだった。
カレンは、相変わらず可愛らしいキョトンとした表情を浮かべながら、私を見つめている。
「うーんと、ね……その」
「シノとヨウコ、デスカ?」
「……わかっちゃうの?」
「バレバレデス」
そう言って、クスクスと笑ってみせる。
相変わらず、憎めない英国少女だ。
「But……アヤは心配しスギデス」
「そう、思う?」
「ハイ」
そう言って、腕を広げてターンし、笑顔を浮かべてみせる英国少女。
そんな彼女は本当に自由で、その奔放さが私はちょっと羨ましい。
「私とアリスは、シノが好きデス」
ほんの少しボリュームを落として、カレンは私に言った。
さっきまで浮かべた満面の笑みを浮かべながら、はっきりと。
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