忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
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274: ◆jOsNS7W.Ovhu[saga]
2014/01/09(木) 00:41:26.90 ID:5OGn1x0I0
 ――どうして、こうなった。


 私の中に渦巻く思いを言い表すなら、こんなものだと思う。
 いや、そもそも何となく、こういった予感はしていたんだけど。


「えへへ、アリス〜!」
「シ、シノ!? そ、そういうことは……でも、いいよ、私も」


 目の前では、普段より更に深い笑顔のまま、アリスを抱きしめようとしているシノ。
 対するアリスも、何かあまり似つかわしくない(すまんアリス……)
 色っぽい表情を浮かべている。


 ……うん、決して普段なら見られない光景だ。


「シノー! アリスー! 仲間に入れるデース!」


 そして、そんな輪に加わろうとするカレンも、顔を赤く染めている。
 そんなカレンは、いつもの明るさはそのままに、「甘え」の色も濃くなっているような……。


 ――さて。


 そんな3人の「姦しい」(以前、綾に教えてもらった表現)光景を見ていると、


「……陽子ぉ」


 考えている間に、何故か私の首筋に手をかける友人の姿がそこにある。


「私、だってぇ……」


 私は、普段と今との綾のギャップに、正直ビクッとした。
 涙目のまま私を見つめる綾の表情。
 恐らく、男子が見たら卒倒するだろう――いや、そもそも綾が男子と話してる所なんて見たことないけどさ。


「――ホントに」


 私は、そんな綾の視線に出来る限り応えながら、再び思う。



 ……どうして、こうなった。


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