忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
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262: ◆jOsNS7W.Ovhu[sage]
2013/12/31(火) 02:21:21.00 ID:0p57gJ060
 ――秋。

 夏休みも終わり、蝉の声にも懐かしさを覚えるようになる時期。
 そんな蝉に変わって現れる鈴虫の声は、私たちを落ち着かせてくれる。


「……秋といえば?」


 私が窓の外を見つめながら、そんな感慨に浸っていると、すぐ近くの友人がそんな問いかけをしていた。
 顔を向けてみれば、そのお相手は、金髪少女と和風少女(……「一応」、嘘はついてないわよ?)
 いの一番に声を上げたのは、金髪少女の一人だった。


「はい! 『読書の秋』!」


 満足した笑みを浮かべる少女――アリスは、見ているこっちからしてもとても微笑ましく感じられた。
 

「正解! はい、次!」
「ハイ!」


 次もまた、金髪少女……ん?


「『運動の秋』、デス!」


 そんな風にエヘンとしてみせる少女――カレンは、その仕草がとても似合っていた。


「はい、正解! 最後は……」


 陽子は、まだ発言していない和風少女に照準を合わせる。
 和風少女――シノは、逡巡した挙句、


「……『金髪少女の秋』!」
「なわけあるか!」


 私の友人の二人は、すぐさまボケとツッコミを見せてくれた。
 うん、いつも通り安心できる光景だ。

 というより、シノ……まさか。


「ねぇ、シノ? あなたもしかして……知らない?」


 心配しながら問うた私に、シノはキョトンとしてみせた。


「……ええと、分かりません!」


 そんな自信たっぷりに言われてもなぁ……。


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