忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
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223: ◆jOsNS7W.Ovhu[saga]
2013/12/10(火) 00:31:38.29 ID:bZBTqQiJ0





「ふーん……」


 さて、話を終えると少し疲れた。
 麦茶でも飲もうか、と下に取りに行こうと立ち上がると、


「――陽子とシノって、本当に仲良かったのね」


 綾がそんな事をいうので、少しキョトンとしてしまった。


「何言ってんだ、当たり前だろ。シノは私にとって、特別なんだから」


 さて、麦茶麦茶、っと。
 ちょっと行ってくる、と綾に言って、私は下に降りていく――





「……」
「『特別』ねぇ……」
「――」


 陽子がいなくなり、私は彼女のベッドに寝転んだ。
 ぼんやりと白い天井を見つめていると、そこに昔の「二人」の姿が見えるような気さえした。

 それくらいに、陽子の話はシノへの愛情でいっぱいだった。


「シノ」

 
 つぶやきは、止まらない。
 枕に突っ伏しながら、私は今のシノのことを思い浮かべる。


「アリスやカレンは言うに及ばず」


 金髪少女二人を骨抜きにして。



「……陽子までって」


 さっきの話をしている時の陽子は、まるで。
 保護者のような、姉のような……そして、また。


 ゴロゴロと寝返りを打ちながら、私は普段なら決して言わないことまでつぶやいてしまう。




「あなた、本当に罪な『女』よ……」


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